トラブル対処
Web予約や問い合わせのメールが届かない時の確かめ方|歯科医院のフォームの不具合
来院された患者さんから「ホームページから予約したのですが、確認のメールが来なくて不安でした」と言われた。あるいは「先週問い合わせたのですが、お返事はまだですか」と電話があり、受信箱を探しても見当たらない。Web予約や問い合わせフォームのメールが届かないトラブルは、気づかないうちに続いていることが多く、患者さんの信頼にも関わります。この記事では、原因の見分け方と確かめる順番をお伝えします。
「届かない」には3つの場所がある
メールが届かないといっても、どこで止まっているかによって原因も直し方も変わります。まずは、次の3つのどれに当てはまるかを考えてみてください。
- 医院に届かない:患者さんは送信できているのに、医院の受信箱に通知が来ない
- 患者さんに届かない:医院には届いているのに、患者さんに確認メール(自動返信)が届かない
- そもそも送信できない:患者さんが送信ボタンを押しても、エラーになる・画面が進まない
このうち、いちばん気づきにくいのが「医院に届かない」です。患者さんから連絡がない限り、医院側では何も起きていないように見えるため、何週間も問い合わせを取りこぼしていた、ということもあります。
院内で確かめる順番
制作会社に連絡する前に、院内で確かめられることがあります。次の順番で進めると、原因の見当がつけやすくなります。
- テスト送信をするスタッフのスマートフォンから、Web予約や問い合わせフォームに試しに送信します。名前に「テスト」と入れておくと、あとで見分けやすくなります。
- 医院の受信箱と迷惑メールのフォルダを見る通知メールが届いているか、迷惑メールのフォルダに振り分けられていないかを確かめます。
- テストした人の受信箱を見る自動返信の確認メールが届いているか、迷惑メールのフォルダに入っていないかを確かめます。
- 送信できたかを確かめる送信ボタンを押したあと、完了の画面が出たか、エラーが出たかをメモします。
- 結果をまとめて制作会社に伝えるどこまで届いて、どこで止まったかを伝えます。画面の写真があると伝わりやすくなります。
ポイント
テストの予約を入れた場合は、確かめ終わったら予約システムから取り消すのを忘れないようにしましょう。本当の予約枠が埋まったままになってしまいます。
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よくある原因と直し方の方向
テストの結果から、原因の見当がつきます。歯科医院のフォームでよく伺う原因をまとめました。
| 原因 | よくある場面 | 直し方の方向 |
|---|---|---|
| 迷惑メールに振り分けられている | 医院のメールソフトが、フォームの通知を迷惑メールと判断している | 通知の送り主を「迷惑メールではない」に登録する |
| 送り先が古いアドレス | 前の事務長や退職したスタッフのアドレスに届いている | フォームの送り先を今のアドレスに直す |
| メールボックスがいっぱい | 医院のメールの容量が上限に達している | 古いメールを整理する、容量を増やす |
| 送信の設定が合っていない | サーバーの設定変更や引っ越し後から届かない | フォームのメール送信の設定を見直す |
| 更新の影響 | プラグインやPHPを更新した直後から届かない | 更新内容を確かめ、設定を合わせる |
| 患者さん側の受信設定 | 携帯電話会社のアドレスで、受信が制限されている | 受信の許可設定を案内する |
プラグインやPHPを更新したあとに届かなくなった場合は、更新の影響が考えられます。更新の進め方は予約カレンダーやフォームのプラグイン、更新しないとどうなる?で解説しています。
患者さんに確認メールが届かない場合
医院には届いているのに、患者さんに確認メールが届かない場合は、患者さん側の受信設定が原因のこともあります。特に、携帯電話会社のメールアドレスは、パソコンから送られたメールを受け取らない設定になっていることがあります。
- 予約フォームの近くに「確認メールが届かない場合は、迷惑メールのフォルダや受信設定をご確認ください」と案内を書いておく
- 確認メールが届かなくても予約は受け付けている場合は、そのことも書いておく
- 確認メールの送り主のアドレスを案内し、受信の許可を設定してもらう
- 不安な患者さんには、電話で予約の確認ができることを案内する
確認メールが届かないと、患者さんは「予約が取れていないのでは」と不安になり、同じ時間に二重で予約を入れたり、電話で確認したりします。案内を一文添えておくだけで、受付への電話も減らせます。
見落としやすい点
迷惑な送信を減らすために設定を変えたあと、本当の問い合わせまで迷惑メールに振り分けられることがあります。設定を変えたら、テスト送信で確かめてください。迷惑な送信の対策は予約フォームへの迷惑な送信やいたずら予約が増えた時の対策でまとめています。
取りこぼしに気づいたときの対応
原因を直したあと、届いていなかった期間の問い合わせや予約がないかを確かめます。フォームによっては、管理画面に送信の記録が残っていることがあります。
- 届いていなかった期間を確かめる最後に通知が届いた日と、直った日を確かめます。
- 管理画面の記録を見るフォームや予約システムの管理画面に、その期間の送信が残っていないかを制作会社に確かめてもらいます。
- 患者さんに連絡する記録が見つかれば、お詫びとともに連絡し、予約や相談の内容を確かめます。
フォームで症状などを受け取っている場合は、送り先が誤っていたことで情報が別の人に届いていなかったかも確かめてください。要配慮個人情報が漏れた場合は、件数に関係なく個人情報保護委員会への報告とご本人への通知が必要です。詳しくは個人情報保護委員会の案内をご確認ください。
届かない状態を長引かせないために
メールが届かないトラブルは、気づくまでの時間が長いほど取りこぼしが増えます。月に一度、受付でテスト送信をする習慣をつけるだけでも、早く気づけるようになります。
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14日間無料で始める まずは人に相談するよくあるご質問
テスト送信では届くのに、患者さんからは届いていないと言われます。
患者さんの入力内容や使っている端末によって、送信が失敗している可能性があります。どの端末で、どんな画面が出たかを患者さんに伺い、制作会社に伝えてください。
迷惑メールのフォルダに入っていました。毎回見る必要がありますか?
通知の送り主を「迷惑メールではない」と登録すると、受信箱に届くようになることが多いです。登録後もしばらくは、迷惑メールのフォルダを時々見ておくと安心です。
外部の予約サービスの確認メールが届かない場合はどうすればよいですか?
予約サービス側の設定に原因があることが多いので、予約サービスの窓口に相談してください。医院のホームページのフォームとは別の仕組みで動いています。
送り先のメールアドレスは、どこで変えられますか?
フォームの部品の設定画面で変えられることが多いですが、仕組みによって異なります。分からない場合は、制作会社に「フォームの送り先を今のアドレスに直してほしい」と頼んでください。
求人の応募フォームも同じように確かめたほうがよいですか?
はい、確かめておくと安心です。求人の応募フォームは予約や問い合わせとは別の送り先になっていることがあり、応募が届いていないのに気づかないまま募集期間が終わってしまうこともあります。募集を始める前にテスト送信をしておくとよいです。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。

