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自費診療の料金改定、歯科医院のホームページの直し方と周知の手順

公開 2026年10月24日 約4分で読めます

材料費や技工料の変化にあわせて、インプラントや矯正、ホワイトニングなど自費診療の料金を見直す歯科医院は少なくありません。ただ、院内の価格表だけ直してホームページを後回しにすると、「ホームページに書かれていた金額と違う」という食い違いが起こります。この記事では、自費診療の料金を改定する時に、ホームページのどこを直し、どの順番で進めればよいかをまとめます。

料金改定で食い違いが起きやすい場所

ホームページには、思っているより多くの場所に料金が書かれていることがあります。自費診療のページ本体はもちろん、トップページの「料金のご案内」バナー、よくあるご質問のページ、ブログ記事の中で過去に紹介した金額、スタッフが作った資料のPDFリンクなど、改定のたびにすべてを洗い出すのは手間がかかります。

特に見落としやすいのが、PDFで配布している料金表です。ホームページ本体のページだけ直して、リンク先のPDFが古いままになっている例は少なくありません。改定の作業に入る前に、まずホームページ内で「料金」という言葉を検索し、出てくる場所を一覧にしておくと、直し忘れを減らせます。

料金改定の反映もれが起きやすい場所を示す図。自費診療ページ本体・トップページの料金案内・PDFの料金表・よくあるご質問の4つの場所をすべて洗い出して直す必要があることを示す
料金は複数の場所に散らばっていることが多いです

反映日を決めて、順番に進める

新しい料金を「いつから適用するか」を先に決め、その日付をホームページ更新の基準にします。反映日より前に公開してしまうと、既に見積もりを出している患者さんとの間で食い違いが生じるおそれがあります。反映日が決まったら、次の順番で進めると混乱が少なくなります。

  1. 院内の価格表・契約書類をすべて新しい料金にする受付で使う紙の価格表、同意書のひな形など、院内の資料を先にそろえます。
  2. ホームページの更新を保守先に依頼する、または自分で直す反映日に合わせて公開されるよう、余裕を持って依頼します。自分で直す場合は、下書き(非公開)の状態で内容を確認してから公開に切り替えます。
  3. PDFやブログ記事などの古い金額を洗い出して直す本体のページだけでなく、リンクされている資料の中の金額もあわせて更新します。
  4. 反映日当日に、実際にホームページを開いて確認するスマートフォンとパソコンの両方で、新しい金額が正しく表示されているかを確かめます。

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患者さんへの周知の仕方

料金改定は、既に説明を受けて治療中の患者さんと、これから相談する患者さんとで、伝え方を分けて考える必要があります。治療中の患者さんについては、契約(同意)した時点の料金が適用されるのが一般的な考え方ですが、個別の扱いは院の方針によって異なるため、受付での説明の仕方をあらかじめ院内で統一しておくと安心です。

  • ホームページの料金ページに「◯年◯月◯日より料金を改定いたしました」という一文を添える
  • 改定前に見積もりや説明を受けた患者さんの扱いを、受付・歯科衛生士の間で統一しておく
  • お知らせページやトップページのバナーで、反映日と合わせて案内する(詳しい理由の説明は任意)
  • 問い合わせが多くなりそうな場合は、よくあるご質問にも一問追加しておく

改定の理由(材料費の変化など)を詳しく説明する義務はありませんが、何も触れずに金額だけ変わっていると、気づいた患者さんから「値上げの説明がない」と感じられることがあります。一言の案内があるだけで、受け止め方が変わることも多いです。休診のお知らせなど、他のお知らせの出し方については歯科医院の年末年始・お盆の休診のお知らせ、ホームページの直し方と消し忘れ対策も参考になります。

自費診療ページそのものの書き方も見直す機会にする

料金を直すタイミングは、自費診療のページ全体を見直すよい機会でもあります。金額だけでなく、治療の説明、費用の範囲(保証や調整料が含まれるかどうか)、支払い方法まで、最新の内容になっているかを確かめておきましょう。自費診療のページに書いておきたい項目についてはインプラント・矯正・ホワイトニングなど自費診療のページに書いておきたいことにまとめています。

ポイント

値上げという言葉を使わず「料金を改定しました」「価格を見直しました」といった中立的な言い方にとどめるのが無難です。効果や治療内容について言い切る表現は、料金改定のお知らせであっても避けてください。

キャンペーンやモニター募集とあわせて料金を案内する場合は、医療広告ガイドラインとの関係でさらに注意が必要です。自費診療のキャンペーン・モニター募集、ホームページに載せる前の確認も合わせてご確認ください。

改定のたびに迷わないための仕組み

料金改定は、材料費や技工料の変化に合わせて今後も発生しうる作業です。毎回「どこに料金が書かれているか」を一から洗い出すのではなく、料金に関わるページとPDFの一覧を院内の資料として残しておくと、次回からの作業が早くなります。

ホームページのどこに何が書かれているか、院内で把握しきれていないと感じたら、まずは無料の自動診断で貴院のホームページ全体の状態を確かめてみてください。

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よくあるご質問

料金改定の反映日は、ホームページと院内の価格表で同じ日にする必要がありますか?

別々の日にすると、患者さんに案内する金額が窓口とホームページで食い違うおそれがあります。同じ反映日にそろえ、当日に両方を確認することをおすすめします。

改定前に見積もりを出していた患者さんには、どちらの料金を伝えればよいですか?

一般的には見積もりや説明をした時点の料金で案内することが多いですが、院の方針によって異なります。受付・担当者の間で扱いを統一し、患者さんへの説明に食い違いが出ないようにしてください。

PDFの料金表も必ず直す必要がありますか?

ホームページ本体だけ直してPDFが古いままだと、患者さんが古い金額を見てしまうことがあります。リンクされている資料もあわせて確認し、必要に応じて直してください。

値上げの理由をホームページに詳しく書く必要はありますか?

詳しい理由を書く義務はありません。ただ、何も触れずに金額だけ変わっていると気づいた患者さんが戸惑うことがあるため、改定した旨を一言添えておくと安心です。

この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。