セキュリティ・弱点
歯科医院のホームページ、問い合わせフォームにレントゲン画像等を添付してもらう時の注意点
「以前の歯科医院で撮ったレントゲン写真を見てほしい」「腫れている部分の写真を送りたい」というご相談を、ホームページの問い合わせフォームから受け付けている歯科医院が増えています。文章だけでは伝わりにくい症状を、画像を添付してもらうことで事前に把握できるのは便利ですが、歯や口の中が写った画像は、お名前や電話番号よりも慎重に扱いたい情報です。この記事では、フォームに画像添付の機能を用意する前に確かめておきたいことと、受け取った後の医院内での扱い方についてまとめます。
画像を添付してもらう場面が増えている理由
歯科医院のホームページの問い合わせフォームで画像の添付を受け付ける場面には、いくつかの典型的なケースがあります。
- 転院・引っ越しにあたって、以前の医院で撮影したレントゲン写真を見てほしいという相談
- 痛みや腫れのある部分を、来院前に写真で伝えたいという相談
- 以前の治療内容がわかる書類や写真を一緒に送りたいという相談
- インプラント・矯正・ホワイトニングなど自費診療の相談で、現在の口元の写真を見てほしいという相談
こうした相談に対応できると患者さんにとっては便利ですが、画像には歯や口の中の様子、場合によっては氏名が書かれた書類の一部が写り込むこともあり、通常の問い合わせよりも扱いに注意が必要です。
添付ファイルは、心身の状態に関わる情報として扱う
レントゲン写真や口の中の写真は、個人情報保護法でいう要配慮個人情報(病歴や心身の状態に関する情報)にあたると考えられます。要配慮個人情報が漏れてしまった場合は、件数に関わらず個人情報保護委員会への報告と本人への通知が必要になります。断定的な判断は専門家にご確認いただきたい内容ですが、通常の氏名・電話番号よりも一段階、慎重な扱いが求められる情報だと考えておくとよいでしょう。
見落としやすい点
フォームの入力欄には気を配っていても、添付ファイルの保存先やアクセス権限までは見ていない、という医院も見受けられます。添付ファイルも、他の個人情報と同じ基準で扱うことが大切です。
フォームの設定で確認しておきたいこと
問い合わせフォームに画像添付の機能をつける、または既にある機能を見直すときは、次の点を制作会社やフォームサービスに確認しておくと安心です。
| 確認する項目 | 確かめる理由 |
|---|---|
| 添付できるファイルの容量と形式 | 容量が大きすぎると送信エラーになり、何度も再送されてサーバーに残る画像が増えることがあります |
| 送信時に暗号化された通信(https)を使っているか | 通信の途中で画像の内容が見られてしまう心配がないかを確かめます |
| 添付ファイルがどこに保存されるか | フォームサービス側のサーバーか、医院宛のメールの添付としてだけ残るのかを確認します |
| 保存期間と削除の方法 | いつまでも残り続けないか、こちらから削除を依頼できるかを確認します |
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受け取った後、院内でのルールを決めておく
フォームの設定だけでなく、届いた画像をどう扱うかという院内のルールも合わせて決めておくと、日々の対応がぶれにくくなります。
- 確認する担当者を決める受付が一次確認し、治療に関わる判断が必要な内容は歯科医師に引き継ぐ、といった役割分担を決めます。
- 保存先を一つにまとめる届いた画像を電子カルテや決まったフォルダにまとめ、複数の端末やメールボックスに分散して残さないようにします。
- 返信メールに画像を含めない確認の返信をする際、誤って画像を添付したまま送らないよう、テンプレートを見直しておきます。
- 不要になった画像は削除する来院・返信が済んだ後、フォームサービス側に残っている画像を削除してよいか、運用ルールを決めておきます。
患者さんに添付をお願いするときの一言
フォームの入力欄に、次のような一言を添えておくと、患者さんも安心して画像を送りやすくなります。
- 「口の中が写った画像のみお送りください」など、必要な範囲を具体的に伝える
- 「お送りいただいた画像は診察の参考として利用し、ご相談の目的以外には使用しません」と利用目的を一文で示す
- ファイル名に患者さんのお名前をそのまま使わないよう案内し、送信先を取り違えるミスを防ぐ
- 強い痛みや出血など緊急性の高い症状の場合は、フォームではなく電話での連絡を案内する
問い合わせフォーム全般の保存先や扱いについては、お問い合わせフォームに入力した個人情報、どこに保存されている?歯科医院のホームページでも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
定期的な見直しも大切です
フォームサービスの仕様変更や、スタッフの入れ替わりに合わせて、添付ファイルの保存先や閲覧できる人の範囲を定期的に見直すことが大切です。HPドクターの「AIみまもり」は、AIが貴院のホームページを週3回(月・水・金)診断し、フォームまわりに変化があった時だけお知らせします。気になることがあれば、AIにそのまま相談することもできます。料金は月額1,500円で、14日間は無料です。今の制作会社との契約はそのままでお使いいただけます。
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14日間無料で始める まずは人に相談するよくあるご質問
問い合わせフォームに画像添付の機能をつけること自体に、特別な許可は必要ですか?
一般的な導入そのものに特別な許可が必要というものではありませんが、個人情報の取り扱い方針(プライバシーポリシー)に、画像を添付して相談を受け付けている旨を書き加えておくことをおすすめします。詳しくは専門家にご確認ください。
無料のフォームサービスで画像添付の機能を使っても大丈夫ですか?
無料・有料にかかわらず、保存先や保存期間、閲覧できる範囲を確認することが大切です。無料サービスの場合、広告のために内容が利用される設定になっていないかも確認してください。
届いた画像をスタッフ全員の私用スマートフォンで確認してもよいですか?
できるだけ院内の決まった端末で確認し、私用のスマートフォンに画像が残らないようにすることをおすすめします。やむを得ず私用端末で見る場合は、閲覧後に削除する運用を決めておきましょう。
患者さんが別の方の画像を間違えて送ってしまった場合はどうすればよいですか?
気づいた時点で速やかに本人へ確認の連絡をし、院内では該当の画像を関係者以外が見られないよう保管した上で、今後の対応を検討してください。判断に迷う場合は専門家にご相談ください。
既存の問い合わせフォームに添付機能を追加する場合、最初に何を確認すればよいですか?
まずは制作会社やフォームサービスに、添付ファイルの保存先と保存期間、暗号化通信の有無を確認してください。その上で、院内の受け取りルールを決めてから案内を始めると安心です。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。


