保守の頼み方・選び方
歯科医院のホームページ、外国人患者さん向けの多言語対応は必要か
観光地や、外国人住民が多い地域にある歯科医院では、「ホームページを多言語対応にした方がよいのでは」と考える機会があります。一方で、多言語のページを作ると、その後の更新も多言語で行う必要があり、負担も増えます。この記事では、多言語対応が必要かどうかを判断する目安と、負担の少ない対応の選び方をご紹介します。
多言語対応を考える前に、まず確認したいこと
多言語対応のページを作る前に、実際に外国人患者さんからの相談や来院がどの程度あるのか、医院の状況を振り返ってみましょう。「あった方がよさそう」という印象だけで始めると、更新が続けられず、古い情報のまま放置されてしまうことがあります。
アクセス解析を見ると、ホームページにどの地域からアクセスがあるか、どの言語設定の端末から見られているかが分かる場合があります。歯科医院のホームページ、アクセス解析はどこまで見ればいい?でご紹介している範囲の確認で、おおよその傾向はつかめます。
多言語対応には、いくつかの段階がある
多言語対応と言っても、全ページを翻訳する以外にも、負担の少ない選択肢があります。医院の状況に合わせて選ぶことができます。
| 対応の段階 | 内容 | 向いている医院 |
|---|---|---|
| ブラウザの自動翻訳に任せる | 特別なページは作らず、閲覧者のブラウザの翻訳機能に任せる | 外国人患者さんの来院が少なく、まずは最低限の対応でよい医院 |
| 簡単な案内ページのみ用意する | 診療時間・予約方法・持ち物など、最低限必要な情報だけを英語等で用意する | 観光地や外国人住民が一定数いる地域の医院 |
| 主要ページを多言語化する | トップページ・診療案内・アクセスなど、よく見られるページを翻訳する | 外国人患者さんの来院が多く、継続して更新できる体制がある医院 |
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多言語ページを作る場合に気をつけたいこと
多言語のページを作る場合、次の点を事前に確認しておくと、後からの手直しが少なくなります。
- 翻訳の正確さ(機械翻訳のみだと、診療に関する言葉が誤解を招く表現になることがある)
- 日本語のページを更新した時、多言語のページも同じ内容に更新する体制があるか
- 電話での問い合わせに、多言語で対応できるスタッフがいるか(ページだけ多言語にしても、その後の対応が日本語のみだと、来院時に困ってしまう場合がある)
- 医療広告ガイドラインに関する考え方は、多言語のページにも同じように当てはまるという前提で書く
ページと対応力のバランスを考える
多言語のページを充実させても、来院後の案内や会話が日本語だけでは、患者さんが困ってしまうことがあります。ページの充実度と、実際の対応力のバランスを考えて進めましょう。
更新を続けられる範囲から始める
多言語対応は、一度作って終わりではなく、日本語のページと同じように更新が必要です。診療時間の変更や休診のお知らせなど、タイムリーな情報を日本語だけで更新し、多言語のページが古い情報のまま残ってしまうケースもよく見られます。
- 更新頻度の低い情報から多言語化する診療案内やアクセスなど、変更が少ないページから始めると、更新の負担を抑えられます。
- お知らせなど、更新頻度が高い情報は多言語化を見送る選択もあるすべてを多言語化せず、「最新のお知らせは日本語のみでご案内しています」と案内する形も一つの方法です。
- 多言語ページの更新担当・タイミングを決めておく日本語のページを更新した時に、多言語のページも確認するタイミングを院内で決めておきます。
ホームページ更新を非常勤スタッフや外部に任せる場合の注意点は、ホームページ更新を非常勤スタッフに任せる時の注意点でもご紹介しています。多言語ページの更新体制を考える際にもご参考にしてください。
多言語対応以外に検討できること
ホームページの多言語化以外にも、外国人患者さんへの対応を考える方法があります。ホームページの作り込みにこだわらず、次のような選択肢も検討してみましょう。
- やさしい日本語(簡単な言葉・短い文)での案内文を用意する
- イラストや図を使い、言葉に頼らずに伝わる案内(診療の流れ、持ち物など)を用意する
- 予約フォームに、使用言語の確認欄を設け、来院時の対応を事前に準備できるようにする
翻訳の正確さに自信が持てない場合は、ページの文章量を抑え、やさしい日本語や図での説明を中心にする方が、誤解を招くリスクを抑えられます。どの方法が医院に合っているかは、実際の相談内容や来院者の傾向を見ながら判断していくとよいでしょう。
医院の状況に合った対応を選ぶ
多言語対応が必要かどうかは、地域や診療内容によって医院ごとに異なります。アクセスの傾向を確認し、最低限の案内ページから始めるなど、無理のない範囲で対応を選ぶことが大切です。中途半端に古い情報が残るよりも、対応する範囲を絞って確実に更新する方が、患者さんにとっても分かりやすくなります。
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多言語対応は、どのくらいの医院に必要ですか?
一律の基準はありません。観光地や外国人住民が多い地域の医院では検討する価値がありますが、まずはアクセスの傾向を確認してから判断することをおすすめします。
ブラウザの自動翻訳だけで十分ですか?
来院の相談が少ない場合は、自動翻訳機能に任せる対応でも十分なことがあります。相談や来院が増えてきた場合に、簡単な案内ページの追加を検討してもよいでしょう。
機械翻訳だけでページを作ってもよいですか?
診療に関する言葉は、機械翻訳だけでは誤解を招く表現になることがあります。可能であれば、翻訳の正確さを確認できる方法と合わせて進めることをおすすめします。
多言語ページを作った後、更新が続けられるか心配です。
すべてのページを多言語化する必要はありません。更新頻度の低いページから始め、お知らせなど更新が多い情報は日本語のみにする、という進め方もあります。
多言語対応をやめる場合、どうすればいいですか?
ページを削除するか、「現在、多言語対応は行っておりません」といった案内に切り替えることができます。古い情報を残したままにしないことが大切です。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。


