トラブル対処
検索結果やブラウザに「危険なサイト」と警告が出た時の対処|歯科医院のホームページを元に戻す流れ
医院のホームページを開いたら、画面いっぱいに赤い警告が出て「このサイトは危険です」と表示された。検索結果の医院名の下に「このサイトはハッキングされている可能性があります」と書かれている。こうした警告が出ると、患者さんはホームページを開くのをためらい、Web予約も使われなくなります。この記事では、警告が出る理由と、元に戻すまでの流れ、その間の患者さんへの案内をお伝えします。
警告はどこが、なぜ出しているのか
ブラウザ(ホームページを見るためのソフト)や検索サービスは、見る人を守るために、問題のありそうなホームページを見つけると警告を表示します。警告が出る主な理由は次のようなものです。
- ホームページが改ざんされ、見る人を別のサイトに転送するようになっている
- ホームページの中に、見る人の端末に悪さをするような仕組みが埋め込まれている
- 偽の入力画面など、情報をだまし取るようなページが作られている
- 知らないうちに、大量の無関係なページが作られている
つまり警告は、ホームページに何かが起きていることを外から知らせてくれているものです。警告そのものを消そうとするのではなく、警告が出る原因を取り除くことが大切です。
鍵マークの警告とは別のものです
「保護されていない通信」という表示は、通信が暗号化されていないことを知らせるもので、この記事の赤い警告とは種類が違います。鍵マークの表示については歯科医院のホームページに「保護されていない通信」と出たら?をご覧ください。
警告が出たときに院内で確かめること
警告に気づいたら、まず次のことを確かめて記録しておきましょう。制作会社が原因を探すときの手がかりになります。
- 警告の画面を写真に撮るどんな文言が出ているかを、画面ごと写真に残します。パソコンとスマートフォンで違う場合は両方撮ります。
- どのページで出るかを確かめるトップページだけか、全ページか、Web予約や自費診療の説明ページだけかを確かめます。
- 検索結果の表示を確かめる医院名で検索し、検索結果に警告の文言が出ていないかを見ます。
- 警告の先には進まない警告画面に「それでも開く」といったボタンがあっても、院内のパソコンでは押さないようにします。
- 制作会社に連絡する写真と確かめた内容を添えて、制作会社やサーバー会社に連絡します。
貴院のホームページは大丈夫?
アドレスを入れるだけで、ニュースになった弱点に当てはまりそうか・鍵マークは大丈夫かなどを約10秒で自動診断します。
警告を外してもらうまでの流れ
警告は、原因を取り除いたあと、警告を出している側に確認を依頼することで外れるのが一般的です。流れを知っておくと、制作会社とのやり取りもしやすくなります。
| 段階 | 主に担う人 | 医院で確かめること |
|---|---|---|
| 記録する | 医院 | 警告の文言と、出ているページを残す |
| 改ざんを取り除く | 制作会社・サーバー会社 | 何が見つかり、どこを直したかを聞く |
| 入口を塞ぐ | 制作会社 | PHPやプラグインの更新、パスワード変更をしたか |
| 確認を依頼する | 制作会社 | 依頼をした日と、外れるまでの目安を聞く |
| 外れたことを確かめる | 医院・制作会社 | パソコンとスマートフォンで警告が出ないか |
確認の依頼をしてから警告が外れるまでには、数日かかることがあります。その間も、ホームページを直した内容が元に戻されていないかを見ておく必要があります。
入口を塞がずに戻すと繰り返します
改ざんされた部分を消しても、入口となった弱点が残っていると、再び書き換えられて警告が出ることがあります。PHPやプラグインの更新、管理画面のパスワードの変更まで含めてお願いしてください。
入口になりやすい弱点を確かめる
警告の原因となる改ざんは、ホームページのどこかに弱点があって起きることがほとんどです。歯科医院のホームページでよく見られる入口と、確かめ方をまとめた記事を紹介します。
- 土台のPHPが古い:PHPの脆弱性、歯科医院のホームページは何を確かめる?
- プラグインが更新されていない:予約カレンダーやフォームのプラグイン、更新しないとどうなる?
- パスワードやIDの管理:管理画面のIDとパスワード、院内で使い回していませんか?
また、警告が出る前の段階で、改ざんのサインに気づけることもあります。日ごろの確かめ方は歯科医院のホームページが乗っ取られていないか確かめる方法でまとめています。
弱点を塞いだあとは、同じ入口が再び開かないよう、誰が・いつ部品の更新をするのかを決めておきましょう。警告が外れたことに安心して手入れが止まってしまうと、数か月後に同じ警告が出る、ということも起こり得ます。制作会社との保守の契約に、PHPやプラグインの更新が含まれているかも、この機会にあわせて確かめておくと安心です。
警告が出ている間の患者さんへの案内
警告が出ている間は、患者さんがホームページを開けなかったり、開いても不安になったりします。受付では次のような準備をしておくと安心です。
- 電話で問い合わせがあったら「ホームページを修正中です。ご予約はお電話で承ります」と案内する
- 受付スタッフ全員に、警告の画面の先に進まないよう患者さんに伝えることを共有する
- Web予約で入っていた予約を確かめ、必要に応じて電話で確認する
- フォームで受け取った情報が漏れたおそれがないかを、制作会社に確かめてもらう
偽の入力画面が作られていた場合などは、患者さんの情報が漏れたおそれがあります。症状などの要配慮個人情報が漏れた場合は、件数に関係なく個人情報保護委員会への報告とご本人への通知が必要です。詳しくは個人情報保護委員会の案内をご確認ください。
警告が出る前に気づくために
警告が出るのは、改ざんがある程度進んでからのことが多いものです。その前の小さな変化に気づければ、患者さんへの影響を小さくできます。
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14日間無料で始める まずは人に相談するよくあるご質問
警告が出ていますが、院内のパソコンでは普通に見られます。
ブラウザの種類や設定によって、警告が出る場合と出ない場合があります。院内で見られても、患者さんの端末では警告が出ていることがあるので、制作会社に調べてもらってください。
警告はどのくらいで外れますか?
原因を取り除いて確認を依頼してから、数日かかることが一般的です。入口となった弱点が残っていると、確認で問題が見つかって外れないこともあります。
警告を出している側に、医院から直接連絡できますか?
確認の依頼には、ホームページの持ち主であることを確かめる手続きが必要なことが多いです。多くの場合は制作会社が手続きをするので、依頼の状況を制作会社に確かめてください。
警告が出たら、ホームページを作り直す必要がありますか?
多くの場合、改ざんされた部分を取り除き、弱点を塞ぐことで元に戻せます。作り直すかどうかは、原因と被害の範囲を確かめてから判断してください。
警告が外れたあと、また出ることはありますか?
入口となった弱点が残っていたり、パスワードが知られたままだったりすると、再び改ざんされて警告が出ることがあります。直したあとも、PHPやプラグインの更新を続け、ホームページの変化に気づける仕組みを作っておくことが大切です。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。

