歯科医院のルール
歯科医院のホームページ、Cookie(クッキー)利用の案内は必要?
「ホームページにクッキー(Cookie)の同意バナーを付けないといけないのでは」と、よそのホームページで見かけるポップアップを見て気になった、という院長・事務長の方もいらっしゃると思います。歯科医院のホームページでも、アクセス解析やWeb予約の裏側でクッキーが使われていることは珍しくありません。この記事では、クッキーがどんな場面で使われているかと、案内が必要かどうかの考え方、今のホームページで確かめる手順をご紹介します。
歯科医院のホームページにも「クッキー」が使われている場面
クッキーとは、ホームページを見た人のブラウザに残る小さな記録のことです。貴院のホームページを作り直していなくても、次のような部品を使っていれば、すでにクッキーが動いていることがあります。
- アクセス解析:どのページが見られているかを調べる仕組み(例:Google アナリティクスなど)
- Web予約サービス:予約の途中で入力した内容を一時的に覚えておく仕組み
- 広告の計測:検索結果やSNSの広告から来た方を数える仕組み
- 地図・動画の埋め込み:アクセスページの地図や、院内紹介の動画を表示するための外部の部品
開業時に制作会社へ一式お任せした場合、院長・事務長が「クッキーを使うかどうか」を意識して決めた記憶がない、というのはよくあることです。まずは、今のホームページにどの部品が入っているかを把握するところから始めます。
クッキーの種類で、考え方が少し変わる
クッキーには、大きく分けて2つの種類があります。1つは、予約フォームの入力内容を一時的に覚えておくなど、ホームページの表示や動作そのものに必要なものです。もう1つは、アクセス解析や広告の計測など、院が訪問者の行動を知るためのものです。後者のほうが、案内の必要性を検討する場面が多くなります。
| 種類 | 使われる場面 | 案内の検討の目安 |
|---|---|---|
| 表示・動作に必要なもの | 予約フォームの入力内容を一時保持する、ログイン状態を保つ | 多くの場合、案内なしでも使われている |
| アクセス解析 | どのページが見られているか、どこから来たかを調べる | どんな情報を集めているか、院として把握しておく |
| 広告の計測 | 検索広告やSNS広告の効果を数える | 広告を出している場合、計測の仕組みを確認しておく |
| 外部サービスの埋め込み | 地図・動画・予約サービスなどの部品が使うもの | 埋め込んでいる会社の案内も確認する |
ここで大事なのは、「クッキーを使っているかどうか」よりも、それが誰のどんな情報を、どこまで集めているかという視点です。氏名や連絡先のような個人情報と結びつけて使っているのか、ページの閲覧状況だけを調べているのかによって、扱いの重みが変わってきます。
案内(バナーや注記)が必要かどうかの考え方
クッキーの案内の必要性は、使っている部品の種類や設定、ホームページを見る方の地域によっても変わるため、この記事で「必要・不要」を断定することはできません。歯科医院のホームページで一般的に考えられている進め方をご紹介します。
- 今のホームページで使われている部品を一覧にするアクセス解析・広告計測・予約サービス・地図や動画の埋め込みなど、入っている部品を制作会社や保守の担当に確認してもらいます。
- それぞれの部品の案内(プライバシーポリシー等)を確かめるアクセス解析や広告のサービスは、提供元が案内文のひな形や設定方法を公開していることが多いので、まず提供元の案内を確認します。
- 医院のプライバシーポリシーに、使っている部品を書く「アクセス解析のために〇〇を使用しています」など、使っている部品の種類が分かるように書いておくと、見た方への説明になります。
- 判断に迷う点は専門家に確認する個人情報保護法との関係や、同意の取り方の細かい判断は、個人情報保護委員会の案内や、詳しい専門家にご確認ください。
ポイント
「よそのホームページにあるから自院にも必要」と考えるより、自院のホームページで実際にどの部品が動いているかを先に確かめるほうが、的確な対応につながります。
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今のホームページで確かめる手順
院内でも、次の手順で、今のホームページの状態をある程度確かめることができます。
- ホームページを開いたときに、クッキーの同意を求めるバナーが出るかどうかを見る
- プライバシーポリシーのページに、クッキーやアクセス解析についての記載があるかを探す
- Web予約や問い合わせフォームを提供している会社のホームページで、クッキーの説明があるかを確かめる
- 開業時やリニューアル時の制作会社との契約書・打ち合わせ記録に、アクセス解析導入の記載がないか見る
院内だけで判断がつかない場合は、無料の自動診断で、外から分かる範囲のホームページの状態を確かめることもできます。あわせて、フォームに入力された情報自体の扱いについてはお問い合わせフォームに入力した個人情報、どこに保存されている?でも整理していますので、ご確認ください。
案内文を置く場合に気をつけたいこと
案内を出すと決めた場合、専門用語を並べるだけの文章では、患者さんにとって分かりにくいものになってしまいます。歯科医院のホームページらしい、やさしい言葉での書き方を心がけましょう。
気をつけたいこと
「クッキーを使用しています」の一文だけで終えるのではなく、「予約のご利用状況を調べるため」など、何のために使っているかが分かる言葉を添えると、患者さんにとって安心できる案内になります。
文章の正確さは、院内だけで仕上げるよりも、アクセス解析やWeb予約の提供元が用意している案内文のひな形を確認しながら整えるほうが確実です。表現に迷う場合は、専門家にご確認いただくことをおすすめします。
判断に迷ったら、保守の担当に相談を
クッキーや個人情報の扱いは、院長・事務長おひとりで一から調べるには時間がかかるテーマです。今のホームページにどんな部品が入っているかを確認し、必要な案内を一緒に整えてもらえる保守の担当がいると心強いものです。保守を頼む会社の選び方は歯科医院のホームページ保守、頼む会社の選び方と最初に聞きたい質問でご紹介しています。
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歯科医院のホームページには必ずクッキーの同意バナーが必要ですか?
必要かどうかは、使っている部品の種類や設定、見る方の地域によって異なり、この記事で断定することはできません。まず今のホームページで使われている部品を確認することから始めてください。
アクセス解析を入れているだけでも案内は必要ですか?
アクセス解析の設定内容によって考え方が変わります。提供元の案内を確認するか、専門家にご確認いただくことをおすすめします。
Web予約サービスのクッキーも院が管理する必要がありますか?
Web予約サービス自体のクッキーの扱いは、提供している会社の案内に従うのが基本です。ただし、どのサービスを使っているかは院として把握しておきましょう。
案内文は自分たちで書いても大丈夫ですか?
書くこと自体は可能ですが、使っている部品を正確に反映した内容にする必要があります。提供元の案内文のひな形を確認しながら整えることをおすすめします。
クッキーを使わないようにすれば、案内は不要になりますか?
アクセス解析やWeb予約などの便利な機能を使わないことになる場合があります。まずは何のためにどの部品を使っているかを整理し、必要な対応を検討する方が現実的です。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。


