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保守の頼み方・選び方

制作会社からリニューアルを勧められたとき、歯科医院が作り直す前に確かめること

公開 2026年10月23日 約5分で読めます

「ホームページが古くなってきたので、そろそろリニューアルしませんか」。制作会社からそんな提案を受けて、迷っている院長もいらっしゃると思います。たしかに、開業から年数がたつと、デザインが今の医院に合わなくなったり、スマートフォンで見にくくなったりします。一方で、作り直さなくても、部品の更新や手入れで十分に改善できる場合も多くあります。この記事では、作り直す前に確かめたいことと、提案書の見方をご紹介します。

「古い」と言われたときに、まず分けて考えたいこと

「古い」という言葉には、いくつかの意味が混ざっています。作り直すかどうかを考える前に、何が古いのかを分けて考えることが大切です。

  • 中身の部品が古い:土台のPHPやWordPress、追加部品の版が古い
  • 情報が古い:診療時間、医師紹介、料金表、写真が今の医院と合っていない
  • 見た目や使い勝手が古い:スマートフォンで見にくい、予約ボタンが見つけにくい
  • 仕組みそのものが古い:もう更新できない作りで、部品を新しくできない

このうち、最初の2つは、多くの場合作り直さなくても直せます。部品は新しい版に更新でき、情報は書き換えれば済みます。作り直しを本格的に考えるのは、見た目や使い勝手を大きく変えたい場合や、仕組みそのものが古くて部品を更新できない場合です。

制作会社にホームページが古いと言われたときの判断の流れとして、部品が古いなら更新で直る、情報が古いなら書き換えで直る、見た目や使い勝手を大きく変えたいなら作り直しを検討する、仕組みが更新できないなら作り直しを検討する、という分かれ道を示す図
何が古いのかによって、答えは変わる

作り直さなくても直せることが多い

2026年10月には、ホームページを動かす土台であるPHPに深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました(IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。修正版はPHP 8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35として出されていますが、PHP 8.1以前はサポートが終わっていて、公式の修正版がありません。

こうしたとき、「PHPが古いので作り直しが必要です」と言われることがあります。けれども、多くのレンタルサーバーでは、PHPの版は契約者が管理画面で選べます。WordPressや追加部品を順に更新したうえでPHPの版を上げれば、作り直さずに済むことも多いのです。もちろん、古い追加部品が新しいPHPで動かないなど、手直しが必要な場合はありますが、それは作り直しとは別の話です。

困っていること作り直さずにできること作り直しを考える場面
PHPやWordPressが古い控えを取って順に更新する仕組みが古すぎて更新できない
情報が古い診療時間や料金表を書き換えるページの構成から見直したい
スマートフォンで見にくい表や画像の手直し全体のデザインを大きく変えたい
予約ボタンが見つけにくいボタンの位置や色を変える予約の流れ全体を作り直したい
写真が古い写真を撮り直して差し替える医院の雰囲気を大きく変えたい

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リニューアルの提案書で確かめたいこと

リニューアルの提案を受けたら、次の点を確かめてみてください。答えが具体的であるほど、判断しやすくなります。

  1. 作り直す理由を具体的に聞く「古いから」ではなく、何が、どう困るから作り直すのかを聞きます。部品の更新で直らない理由があるかを確かめます。
  2. 作り直さない場合の方法を聞く部品の更新や手直しで対応した場合の費用と範囲も出してもらい、作り直しと比べます。
  3. 今の文章や写真を引き継げるか聞く自費診療の説明や医師紹介など、時間をかけて整えた文章を引き継げるかを確かめます。
  4. ホームページの住所が変わらないか聞く住所(ドメイン)や各ページの住所が変わると、検索や地図の情報、予約の入口に影響が出ることがあります。
  5. 作り直したあとの保守を聞く作ったあとの部品の更新や控えが、誰の負担で、どのくらいの間隔で行われるかを確かめます。

見落としやすい点

作り直すと、医療広告の決まりを踏まえて整えた文章が、新しい制作会社の書き方に変わってしまうことがあります。新しいページの文章も、載せる前に院長が目を通しましょう。表現の見直し方は医療広告ガイドラインと歯科医院のホームページ、表現の見直し方でまとめています。

作り直しが向いている場面もある

もちろん、作り直しが向いている場面もあります。次のような場合は、提案を前向きに検討してよいでしょう。

  • 仕組みが古く、部品を新しい版にできないと分かった
  • 医院の移転や増築、診療方針の大きな変更があり、構成から見直したい
  • 院内で更新できない作りで、お知らせのたびに外部に頼む負担が大きい
  • 制作会社と連絡が取れず、ホームページのデータを受け取れない

作り直す場合も、今の契約の名義や解約時のデータの扱いを先に確かめておくと、移行がスムーズです。確かめ方は開業時の制作会社との契約、見直すときに確かめる5つのことをご覧ください。

作り直す前に、院内で話し合っておきたいこと

作り直すかどうかは、ホームページの技術的な状態だけで決まるものではありません。院内で、ホームページに何を期待しているのかを話し合っておくと、提案の良し悪しを判断しやすくなります。

  • 新しい患者さんに一番伝えたいことは何か(予防、小児、矯正、インプラントなど)
  • 患者さんからよく受ける質問で、ホームページに書いていないことは何か
  • 受付が電話で何度も説明していることは何か
  • 求人で伝えたい医院の雰囲気は何か
  • 院内で更新したいページはどこか

受付の方や歯科衛生士の方に聞いてみると、「診療時間をよく聞かれる」「駐車場の場所が分かりにくいと言われる」など、作り直さなくても書き足せば済む話が多く出てくることがあります。話し合った結果を提案書と見比べれば、提案が医院の困りごとに応えているかどうかが見えてきます。

別の目で見てもらうという方法

作り直すかどうかの判断は、提案した制作会社だけの意見で決めるより、別の目で見てもらうと安心です。歯科医療で別の先生の意見を聞くのと同じように、ホームページにも別の意見を聞く方法があります。

HPドクターのAIみまもりは、週3回(月・水・金)貴院のホームページを診断し、変化があった時だけお知らせします。「この提案は作り直しが必要か」といった相談もAIにそのまま聞けます。月額1,500円で、14日間無料でお試しいただけます。人に相談したい場合は、助言プラン(月額20,000円または50,000円、税別、作業は別途お見積もり)もあります。今の制作会社との契約はそのままでかまいません。まずは無料の自動診断で、今のホームページの状態を確かめてみてください。

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よくあるご質問

PHPが古いと言われました。作り直すしかありませんか?

多くの場合、作り直さなくても、WordPressや追加部品を順に更新したうえでPHPの版を上げることで対応できます。仕組みが古すぎて更新できない場合に限って、作り直しを考えます。

作り直すと、検索で見つかりにくくなりますか?

ホームページや各ページの住所が変わると、検索や地図の情報に影響が出ることがあります。作り直す場合は、住所を変えないか、変わる場合の引き継ぎ方を制作会社に確かめてください。

リニューアルの費用が妥当か分かりません。

作り直す場合と、部品の更新や手直しで対応する場合の両方の見積もりを出してもらい、含まれる作業を比べるのがおすすめです。金額だけでなく、作ったあとの保守の範囲も確かめましょう。

今の文章や写真は新しいホームページに引き継げますか?

多くの場合、引き継げます。ただし、制作会社によっては文章を書き直す前提のこともあるため、引き継ぎたいページを先に伝えておきましょう。

この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。