保守の頼み方・選び方
歯科医院のホームページ保守費用、毎月の請求の中身を確かめる方法
毎月の請求書に載っている「ホームページ管理費」や「保守費」。開業のときに制作会社と契約したまま、何に払っているのかはっきりしないまま、という院長は少なくありません。休診のお知らせを頼むたびに別料金がかかる、予約ボタンの差し替えに見積もりが必要と言われた、という話もよく伺います。この記事では、歯科医院のホームページの保守費用を、金額ではなく「何が含まれているか」で確かめる方法をご紹介します。
保守費用は金額だけでは比べられない
ホームページの保守費用について調べると、さまざまな金額が目に入ります。けれども、その金額同士を並べても、貴院にとって高いのか安いのかは判断できません。同じ「保守」という言葉でも、含まれている作業がまったく違うからです。
ある契約は、サーバー代とドメイン代を払っているだけで、更新や点検は何もしていない。別の契約は、お知らせの更新、部品の更新、表示の見張り、トラブル時の復旧まで含んでいる。どちらも請求書には「保守費」と書かれていることがあります。
歯科医院のホームページは、診療時間や休診のお知らせ、Web予約の入口、自費診療の料金表、求人など、手を入れる回数が多いのが特徴です。そのため、更新の作業が保守費に含まれているかどうかで、実際にかかる費用が大きく変わります。
観点1:更新作業はどこまで含まれているか
歯科医院でよく発生する更新作業を一覧にしました。契約書や請求書と見比べて、どれが含まれているか確かめてみてください。
| 更新作業 | 歯科医院での場面 | 確かめること |
|---|---|---|
| お知らせの掲載 | 休診、診療時間の変更、学会による臨時休診 | 月に何回まで含まれるか |
| 診療カレンダーの更新 | 毎月の休診日、専門外来の日 | 毎月の作業が含まれるか |
| 予約ボタンの差し替え | 予約サービスの乗り換え | 全ページの差し替えが含まれるか |
| 料金表の修正 | 自費診療の料金改定 | 複数ページの修正が含まれるか |
| 医師・スタッフ紹介の更新 | 入職・退職、担当日の変更 | 写真の差し替えが含まれるか |
| 求人ページの更新 | 募集の開始・終了、条件の変更 | 応募フォームの点検が含まれるか |
よくあるのが、「軽微な修正は月1回まで」「文章の修正のみ」という条件です。休診のお知らせと診療カレンダーの更新が重なる月や、予約サービスを乗り換える月には、回数が足りなくなることがあります。超えた分がいくらになるのかも、あわせて確かめておきましょう。
ポイント
お知らせや診療カレンダーを院内で更新できるようにしておけば、更新作業の多くを保守費に頼らずに済みます。院内でやる範囲の考え方は歯科医院のホームページ更新、院内でやるか外に任せるかをご覧ください。
貴院のホームページは大丈夫?
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観点2:見えない部品の更新と見張りは含まれているか
患者さんの目に見える更新とは別に、ホームページを安全に保つための見えない作業があります。ここが保守費に含まれているかどうかは、特に確かめていただきたい点です。
- 土台の部品(PHPなど)を新しい版にすること
- WordPressと追加部品(プラグイン)の更新
- アドレス欄の鍵マーク(通信の暗号化の証明書)の期限の管理
- ホームページ一式の控え(バックアップ)
- 表示が止まっていないか、書き換えられていないかの見張り
2026年10月には、ホームページを動かす土台であるPHPに深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました(IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。保守契約に「WordPressの更新」は書いてあっても、「PHPの更新」は含まれていない、という契約は珍しくありません。制作会社に「PHPの版の更新は契約に含まれますか」と直接聞いてみてください。
控えの取り方については歯科医院のホームページのバックアップ、何をどこに取っておく?で詳しくご説明しています。
観点3と4:困ったときの対応と、名義・引き渡し
3つ目の観点は、困ったときの対応です。土曜診療や夜間診療をしている歯科医院は多いですが、制作会社の受付は平日の日中だけ、ということもあります。土曜の朝にホームページが表示されなくなったとき、誰に連絡すれば、いつ動いてもらえるのかを確かめておきましょう。
4つ目の観点は、金額には表れない名義と引き渡しです。ドメイン(ホームページの住所)やサーバーが制作会社の名義になっている場合、保守を別の会社に切り替えたいときに住所ごと移せない、手数料がかかる、といった話になりがちです。毎月の費用が安く見えても、乗り換えるときに思わぬ費用がかかることがあります。
- トラブルの連絡先と、受付している曜日・時間帯
- 連絡してから動き出すまでの目安
- ドメインとサーバーの名義は誰か
- 解約するときに、ホームページのデータを渡してもらえるか
- 毎月の作業内容を報告してもらえるか
名義や解約時の扱いを確かめる方法は開業時の制作会社との契約、見直すときに確かめる5つのことでまとめています。
今の請求の中身を確かめる手順
すでに保守費を払っている場合は、次の順番で確かめると整理しやすくなります。事務長さんにお願いしても進められる内容です。
- 契約書と直近の請求書をそろえる請求書の品目名(保守費、管理費、サーバー費など)を書き出します。品目が分かれていなければ「一式」とメモします。
- 過去1年の依頼を振り返る休診のお知らせ、料金改定、予約ボタンの差し替えなど、過去1年に依頼した作業と、別料金がかかったかを書き出します。
- 4つの観点で制作会社に聞く更新作業の範囲、見えない部品の更新と見張り、困ったときの対応、名義と引き渡しについて、メールで答えてもらいます。
- 足りない作業と、使っていない作業を分ける必要なのに含まれていない作業と、払っているのに使っていない作業を分けて書き出します。
- 見直しの方向を決める今の契約で足りない部分を足すのか、頼む先を見直すのかを考えます。
この作業をしてみると、「サーバー代しか払っていなかった」と分かることもあれば、「思っていたより多くのことをしてもらっていた」と分かることもあります。どちらにしても、中身が分かれば判断はずっとしやすくなります。
HPドクターの料金の考え方
参考までに、HPドクターの料金もお伝えします。AIみまもりとAIチャットがセットになったAI相談プランは月額1,500円で、14日間無料でお試しいただけます。週3回(月・水・金)貴院のホームページを診断し、変化があった時だけお知らせします。気になることはAIにそのまま相談できます。
人に相談したい場合は、助言プラン(月額20,000円または50,000円、税別)があります。実際の作業が必要な場合は別途お見積もりします。どのプランも、今の制作会社との契約はそのままでお使いいただけます。今の契約の中身を確かめたうえで、足りない部分だけを補う使い方もできます。
まずは無料の自動診断で、今のホームページの状態を確かめてみてください。AIみまもりは14日間無料でお試しいただけます。
まずは14日間、AIに見守らせてください
今の制作会社との契約はそのままで、貴院のサイトをAIが週3回診断し、変化があった時だけお知らせします。人に相談したい方は、無料で担当者にご相談いただけます。
14日間無料で始める まずは人に相談するよくあるご質問
保守費用が安い会社を選べば問題ありませんか?
金額だけでは判断できません。サーバー代だけの契約もあれば、更新や見張り、復旧まで含む契約もあります。更新作業の範囲、見えない部品の更新、困ったときの対応、名義と引き渡しを確かめてから比べることをおすすめします。
休診のお知らせを頼むたびに費用がかかるのは普通ですか?
契約によって違います。月に一定の回数まで含まれている契約もあれば、都度費用がかかる契約もあります。お知らせを院内で更新できるようにしておくと、費用を抑えやすくなります。
保守契約に入っていれば、PHPの更新もしてもらえますか?
契約によります。WordPressの更新は含まれていても、PHPの更新は含まれていないことがあります。制作会社に直接聞いてみてください。
今の制作会社との契約を解約しないとHPドクターは使えませんか?
いいえ、今の制作会社との契約はそのままでかまいません。今の契約で足りない部分を補う形でお使いいただけます。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。
