歯科医院のルール
歯科医院のホームページに院内ツアー動画を載せる時の注意点
「どんな雰囲気の医院か分からないと不安」という声に応えて、受付や診療室、キッズスペースなどを紹介する院内ツアー動画をホームページに載せる歯科医院が増えています。写真よりも伝わる情報が多い分、撮影や編集の段階で気をつけたい点も増えます。この記事では、院内ツアー動画をホームページに載せる前に確かめておきたいことをまとめます。
院内ツアー動画が選ばれる理由
初めて訪れる場所に抵抗を感じる患者さんは少なくありません。特に、歯科医院に苦手意識のある方や、小さな子どもを連れて来院する保護者にとって、受付の雰囲気や診療室の見た目を事前に知れることは、来院への不安を減らす助けになります。文章や写真だけでは伝わりにくい「院内の空気感」を伝えられるのが、動画の強みです。
一方で、動画は撮影される情報量が多いため、ホームページに載せる前の確認事項も写真より増えます。写真であれば一枚ごとに確認すればよいものが、動画になると数分間の中に複数の場面が含まれ、見落としも起こりやすくなります。次の見出しから、具体的に気をつけたい点を見ていきます。
院内ツアー動画を取り入れるかどうかは、医院の規模や患者さんの層によっても向き不向きがあります。小児患者さんが多い医院では、キッズスペースや待合室の様子を伝える動画が喜ばれやすい一方、落ち着いた雰囲気を大切にしたい医院では、文章と写真だけの説明で十分なこともあります。導入するかどうかを決める際は、どの患者さんに向けて作るのかを院内で話し合っておくと、構成を考えやすくなります。
撮影時に写り込みやすいものを確認する
院内ツアー動画でまず気をつけたいのは、患者さんが写り込んでいないかという点です。診療中や待合室を撮影する際、たまたまそこにいた患者さんの顔や、予約表・カルテの画面、受付の呼び出し表示などが写ってしまうことがあります。撮影は診療時間外に行うか、患者さんが写らない角度・時間を選ぶようにしてください。
- 受付のモニターや予約表に、患者さんの氏名が表示されていないか
- 待合室や診療室に、他の患者さんの私物(上着やバッグなど)が映っていないか
- スタッフの氏名入りのネームプレートが大きく映る場合、公開してよいか本人に確認したか
- 院内の掲示物(スタッフの勤務表やお知らせ)に個人情報が含まれていないか
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説明の仕方で医療広告ガイドラインとの関係に気をつける
設備や院内の様子を紹介する動画そのものは問題になりにくいものですが、ナレーションや字幕の言葉の選び方には注意が必要です。「痛みのない治療」のように効果や優位性を言い切る表現、「〇〇市で一番広い待合室」のような比較の表現は、医療広告ガイドラインとの関係で迷う表現になります。設備について話す時も、導入している事実を伝えるだけにとどめ、どれだけ優れているかを強調する言葉を使わないようにしましょう。
院内ツアー動画は、受付から診療室、キッズスペース、バリアフリー対応の入口まで、順番に紹介する構成が多く見られます。どの場面を見せるかによって、来院前に知っておいてもらいたい情報を伝えられる一方、見せる範囲が広がるほど、医療広告ガイドラインとの関係で確認したい場面も増えていきます。構成を決める段階で、どの場面を撮るか、院長が事前に目を通しておくと、撮影後の手直しを減らせます。
設備を紹介する場合は、「〇〇という機器を導入しています」という事実の説明にとどめ、効果の言い切りを避けるのが無難です。治療の様子そのものを撮影して載せる場合は、治療内容の説明になるため、別の確認が必要になります。症例写真の扱いについては歯科医院のホームページに症例写真を載せるとき、確かめたい決まりと手順にまとめていますので、動画に治療場面を含める予定がある場合はあわせてご確認ください。
ポイント
ナレーションの原稿は、公開前に院長が必ず目を通すようにしましょう。撮影や編集を外部に任せる場合、ナレーションの言葉選びまで院の基準で確認されているとは限りません。
公開前と公開後に確認する項目
動画は一度公開すると、写真よりも手直しに手間がかかります。公開前にまとめて確認し、公開後も内容が古くならないか定期的に見直す仕組みを作っておくと安心です。
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 撮影前 | 診療時間外に撮影する、または患者さんが写らない時間・角度を選ぶ |
| 編集・ナレーション作成時 | 効果の言い切り・比較表現が入っていないか原稿を院長が確認する |
| 公開前 | 患者さんの顔・氏名・カルテ等が映っていないか、最後まで通して確認する |
| 公開後(半年〜1年ごと) | 設備やスタッフの変更で内容が古くなっていないか見直す |
スタッフの入職・退職があった場合、動画に映っているスタッフの扱いにも配慮が必要です。写真の入れ替えについては歯科医院の医師・スタッフ紹介ページ、入職・退職のときに直す場所と写真の扱いの考え方が動画にも参考になります。
動画はファイルの容量が大きく、ホームページの表示速度に影響することもあります。公開前には、スマートフォンの通信環境でも動画がすぐに再生されるか、再生されない場合に代わりの説明文が表示されるかも確認しておくと、閲覧する患者さんにとって見やすいページになります。表示が遅いと感じる場合の確認方法は歯科医院のホームページが重い・表示が遅い時の原因と対処にまとめています。
判断に迷う時の相談先と、仕組みでの見守り
ナレーションの言葉選びや、どこまで院内を映してよいかの判断は、表現によって変わるため、この記事だけで「大丈夫」「だめ」と言い切ることはできません。迷う表現が見つかったら、所管の保健所等にご確認ください。確認した内容は院内で記録に残しておくと、次に似た相談が出た時に役立ちます。
動画を含めたホームページ全体が、公開から時間が経って古い情報のままになっていないか、まずは無料の自動診断で確かめてみてください。
「動画のナレーション原稿を公開前に確認してほしい」「院内の撮影で何を気をつければよいか相談したい」という場合は、HPドクターにご相談ください。HPドクターのAIみまもりは、週3回(月・水・金)貴院のホームページを診断し、変化があった時だけお知らせします。気になる点はAIにそのまま相談でき、人への相談も無料でご利用いただけます。月額1,500円で14日間無料でお試しいただけます。今の制作会社との契約はそのままでかまいません。
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14日間無料で始める まずは人に相談するよくあるご質問
院内ツアー動画に、たまたま他の患者さんが写ってしまった場合はどうすればよいですか?
公開前に必ず確認し、写っている場合は編集で該当部分を削除するか、撮影し直してください。顔や氏名が分かる形での公開は避けてください。
設備の性能について動画で説明してもよいですか?
「〇〇という機器を導入しています」のような事実の説明にとどめ、効果を言い切る表現や他院との比較は避けてください。判断に迷う場合は所管の保健所等にご確認ください。
動画の撮影・編集は外部の業者に任せても大丈夫ですか?
撮影や編集自体は任せられますが、ナレーションの原稿や映り込みの確認は、公開前に必ず院長・事務長が目を通すようにしてください。
動画は一度作ったら、ずっと公開したままで大丈夫ですか?
設備やスタッフが変わった場合、動画の内容が古くなります。半年から1年に一度を目安に、内容が今の院内と合っているか見直すことをおすすめします。
この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。

