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歯科医院のルール

歯科医院のホームページ、小児歯科ページで保護者に向けた説明を書く時の注意点

公開 2026年11月4日 約4分で読めます

小児歯科のページは、お子さんの歯科治療を初めて検討する保護者の方が、特に時間をかけて読むページの一つです。「泣かずに治療できるか」「どんな流れで進むのか」といった不安を抱えたまま読むことが多いため、言葉の選び方一つで安心感が変わります。一方で、医療機関のホームページである以上、断定的な言い方は避けなければなりません。保護者に向けた説明を書く時に気をつけたい点をまとめました。

小児歯科ページは保護者が特に慎重に読むページ

大人の患者さんがホームページを見る時と、お子さんの治療を検討する保護者の方が見る時とでは、読み方が変わります。保護者の方は、自分自身の治療ではなく、まだ状況を言葉で説明できないお子さんの治療を検討しているため、不安を抱えたまま情報を探している場合が多くあります。

「最初の受診で何をするのか」「治療中に泣いてしまったらどうなるのか」「保護者は診療室に入れるのか」といった、治療の内容そのものよりも、当日の流れや雰囲気についての情報を求めている保護者の方も少なくありません。小児歯科ページでは、こうした場面に答える形で説明を書くことが大切です。

ただし、安心していただきたいという思いが強くなるほど、断定的な言い方になりやすい点には注意が必要です。次の章で、気をつけたい表現を整理します。

医療広告ガイドラインで気をつけたい表現

小児歯科のページも、ほかの診療科と同じく厚生労働省の医療広告ガイドラインの対象です。保護者に安心していただきたい場面だからこそ、次のような表現には気をつけましょう。

  • 「泣かせません」「必ず慣れてもらえます」といった、結果を保証するような断定表現
  • 特定の保護者やお子さんの体験談、「〇〇ちゃんも大丈夫でした」といった個別の感想の掲載
  • 治療前後の写真を並べた、いわゆるビフォーアフターの掲載
  • 「他院より子供が怖がらない」など、他院と比較する表現

こうした表現を避けた上で、どのような考え方で治療を進めているか、どんな工夫をしているかを具体的に説明することが、断定表現に頼らずに安心感を伝える方法になります。表現の見直し方は医療広告ガイドラインと歯科医院のホームページ、表現の見直し方でも詳しく紹介しています。

注意

どの表現が断定にあたるかの判断に迷う場合は、院内だけで決めず、所管の保健所等にご確認ください。

治療の説明で気をつけたいこと

笑気吸入鎮静法や、お子さんの行動を落ち着かせるための工夫(行動管理法)について説明する場合も、効果を断定しない書き方が求められます。

書き方の例気をつけたい点
「笑気吸入鎮静法で緊張をやわらげる方法があります」「必ず落ち着きます」「泣きません」といった結果の保証は避ける
「お子さんの様子に合わせて、慣れていただく時間を取っています」個々の様子に合わせることと、全員に同じ結果が出ることとは分けて書く
「自費診療となる処置については、来院時に費用をご案内します」具体的な金額の記載は、院内の料金表の内容と揃っているか確認する

自費診療となる処置の説明の仕方は、歯科医院のホームページ、自費診療のページに入れておきたい項目も参考になります。小児歯科では、予防目的のフッ素塗布やシーラントなど、保険診療と自費診療が混在することもあるため、どちらに該当するかが伝わる書き方を心がけましょう。

保護者が知りたい情報を整理する

断定表現を避けつつ安心感を伝えるには、保護者が実際に知りたい情報を具体的に整理しておくことが近道です。

  1. 初診時の流れを順番に説明する受付から、お子さんの様子の確認、保護者への説明までの流れを、順番に沿って書きます。
  2. 保護者の同伴について案内する診療室に保護者が同伴できるか、できない場合はどこで待つことになるかを案内します。
  3. 泣いてしまった場合の対応方針を伝える無理に治療を進めず、日を分けて少しずつ慣れていただく場合があることなど、院の方針を伝えます。
  4. 持ち物や事前の準備を案内する母子手帳や保険証など、当日必要なものを一覧で示します。

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仕組みのイメージをつかんでおく

小児歯科ページの説明は、「流れを伝える部分」と「断定を避けて方針を伝える部分」を分けて考えると整理しやすくなります。

小児歯科ページの説明を整理する図。初診の流れを伝える部分と、治療方針を断定せずに伝える部分の2つに分け、どちらも保護者の不安に応える内容にすることを示している
流れを伝える部分と方針を伝える部分の2つに分ける

小児歯科ページを含めた診療案内全体の表現は、開業時に作ったまま見直していないことも少なくありません。歯科医院のホームページ、ドメインとサーバーの更新を忘れるとどうなる?確かめ方のように、技術的な更新と合わせて、文章の内容も定期的に見直す機会を作っておくとよいでしょう。

見直しに迷ったら

小児歯科ページは、保護者の不安に応えようとするほど、断定的な言い方になりやすいページです。今のページの表現が、医療広告ガイドラインに沿った書き方になっているか、無料の自動診断で確かめてみることもできます。

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よくあるご質問

「泣かずに治療できます」と書いても良いですか?

結果を保証するような断定表現は避けましょう。どのような工夫をしているかを具体的に説明する書き方に変えることをおすすめします。

お子さんの治療前後の写真を並べて掲載したいのですが問題ありますか?

治療前後の写真を並べて掲載することは、医療広告ガイドライン上認められていません。流れを伝えたい場合は、イラストや文章での説明に変えることをご検討ください。

保護者が診療室に入れるかどうかは、どのように案内すればよいですか?

院の方針として、入れる場合・入れない場合のどちらであっても、その理由と待っていただく場所を具体的に案内すると、保護者の不安を減らせます。

笑気吸入鎮静法の説明で、気をつけることはありますか?

緊張をやわらげる方法の一つであることを説明しつつ、必ず落ち着く・必ず泣かないといった結果の保証をしない書き方にしましょう。

自費診療にあたる処置は、金額までページに書く必要がありますか?

具体的な金額を書くかどうかは院の方針によりますが、書く場合は院内の料金表と内容が揃っているかを必ず確認してください。

この記事は、歯科医院のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。